RF設計に必要な計算式も学べる ――『RF DESIGN GUIDE Systems,Circuits,and Equations』

市川裕一

tag: 半導体 実装

書評 2001年10月10日

RF 設計に必要な計算式も学べる

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Peter Vizmuller 著
Artec House Publishers 刊
ISBN:0890067546
24×16(cm)
281ページ
12,796円(税別,2001年9月18日時点でのamazon.co.jp における価格)
1995年4月(初版第1版)




 国内で出版されている高周波/マイクロ波回路関係の書籍は,そのほとんどが理論中心で使いにくいものが多いように思われます.これから高周波/マイクロ波回路の勉強を始めようとされている方,すでにこの分野の回路設計に携わっている方が求めているのは,もっと実用的な書籍ではないかと思います.海外に目を向けると,たくさんの高周波/マイクロ波回路関係の書籍が出版されています.そして,実用的な書籍もたくさんあります.

 そこで,海外で出版されている書籍の中から,比較的わかりやすい英語で書かれていて,しかも手ごろな厚さと分量,そして高周波回路設計に"使える"本として,次の本を紹介しましょう.

 この本の特徴は,アンプ,ミキサなどの個別回路の説明だけでなく,システムとしての設計や回路設計を行ううえで必要となる各種測定方法の説明,そして設計に役立つさまざまな計算式まで載っていることです.

 この本は以下のように4章から構成されています.

Chapter1:System Design and Specification
 受信機設計,送信機設計などの説明

Chapter2:Circuit Examples
 アンプ,ミキサ,フィルタ,発振回路などの説明

Chapter3:Measurement Techniques
 インターセプト・ポイント,NFなどの測定の説明

Chapter4:Useful Formulas
 有用な各種計算式とその説明

 内容的にはタイトルどおり高周波回路寄りですが,高周波回路設計とマイクロ波回路設計のハンドブックとして,手元に置いておくのにちょうどよい本だと思います.

 この本には,本文中の式を収録したExcelのワークシートのフロッピ・ディスクが添付されています.


市川裕一
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