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アフレル,ロボット教材LEGO Mindstormsの新シリーズ「EV3」教育版の販売を2013年9月に開始

 アフレルは,デンマークLEGO社と米国Massachusetts Institute of Technology(MIT)が共同開発したロボット教材LEGO Mindstormsの新シリーズ「LEGO Mindstorms Education EV3(教育版レゴ マインドストーム EV3,以降EV3)」の販売を,2013年9月より開始する.EV3はロボットの制御マイコンとしてARM9プロセッサを内蔵しており,制御OSとしてLinuxベースのオープン・ソースOSを搭載している.ロボットの制御プログラムは,WindowsやMacのパソコンで動作する開発環境「EV3 Software」で開発する.これは,アイコンを並べてプログラムを作成するビジュアル・プログラミング環境である.

 EV3はUSBポートを二つ備える.一つは「PCポート」と呼ばれるUSB mini Bポートであり,もう一つは「USBポート」と呼ばれるUSB Aポートである.これらを使ってデイジー・チェーン接続することにより,最大4台のEV3を接続できる.PCポートは,パソコンからプログラムを転送する際にも使用する.また,USBポートにWi-Fiドングル(別売)を接続することにより,EV3をWi-Fi対応とすることができる.

 内蔵メモリとして,16MバイトのフラッシュROMと64MバイトのRAMを備える.そのほか,microSDカード・スロットも備えており,microSDカード(32Gバイトまで対応)にデータを保存することもできる.Bluetooth通信機能を内蔵しており,iOSやAndroidを搭載したスマートフォンなどともBluetooth経由で接続が可能になる予定(現時点では動作確認がとれていないとのこと).

 センサ・ブロックは,現行シリーズであるLEGO Mindstorms NXTのものとは若干変わる.カラー・センサ・ブロックは検出できる色数が6色から8色に増えた(無色と茶を認識できるようになった).また,ジャイロ・センサ・ブロックが,基本セットに含まれるようになった(ジャイロ・センサ・ブロックはこれまではサード・パーティ品のみだった).逆に,サウンド・センサ・ブロックはなくなった.

 同社はEV3の販売開始に向け,2013年5月~7月に,全国100カ所で参加費無料のロボット体験会「アフレルEV3キャラバン 100」を実施する.既に50カ所での開催が決定しており,現在,残りの50カ所を公募中.また,EV3を使った創作コンテスト「EV3 Smart Design Contest」も2013年11月10日に開催する予定.



写真1 EV3の外観

写真2 開発環境「EV3 Software」の画面〔写真提供:アフレル〕

写真3 歴代のLEGO Mindstorms(左からRCX,NXT,EV3)

■価格
45,150円(教育版レゴ マインドストーム EV3基本セット)

■連絡先
株式会社アフレル
TEL: 0776-25-0303
URL: http://www.ev-3.net/

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