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三菱電機,ブートストラップ・ダイオードを内蔵する産業機器向けモータ駆動用パワー半導体モジュールを発売
ニュース 2013年4月11日
三菱電機は,サーボ・モータなどの産業用機器向け小容量モータをインバータ駆動するパワー半導体モジュール「産業用小型DIPIPMシリーズ」を発売する.定格電流が5A~50Aの6品種を用意する.耐圧は600V.最近では,低消費電力化を狙って,産業用機器のモータ駆動にインバータ制御方式を採用するケースが増えているという.
本モジュールでは,3相インバータ回路を構成するIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistors)チップ,FWD(Free Wheeling Diode)チップ,HVIC(High Voltage Integrated Circuit)チップ,LVIC(Low Voltage Integrated Circuit)チップを一つのパッケージに組み込んだ.また,基準電圧から他の電圧を作り出すブートストラップ回路用の高耐圧のダイオード(BSD:Bootstrap Diode)も搭載している.IGBTチップについては,CSTBT(Carrier Stored Trench-Gate Bipolar Transistor)と呼ぶ同社独自の素子構造を採用しており,同社の従来品(小型DIPIPM Ver.3シリーズ,小型DIPIPM Ver.4シリーズ)と比べて損失を約10%低減したという.
短絡保護機能や制御電源電圧低下保護機能,アナログ温度出力機能を内蔵する.外付け部品として,シャント抵抗は必要だが,サーミスタなどは不要.定格電流が20A~50Aの品種の外形寸法は31.0mm×52.5mm×5.6mm,5A~15A品は30.5mm×49.0mm×5.0mm.外形寸法については,同社の従来品と互換性がある.
定格電流が20A~50Aの品種は2013年4月25日に出荷を開始する.5A~15Aの品種は2013年6月28日にサンプル出荷を開始する予定.量産出荷は2013年8月30日から.
写真1 産業用小型DIPIPMシリーズ(5A~15A)の外観
写真2 産業用小型DIPIPMシリーズ(20A~50A)の外観
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