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YRPユビキタス・ネットワーキング研究所が策定したユビキタスID体系「ucode」がITU-Tの国際標準規格「H.642」に
ニュース 2012年7月25日
YRPユビキタス・ネットワーキング研究所は,ユビキタス・コンピューティング環境のためのID体系「ucode」が,国際標準規格であるITU-T(国際電気通信連合・電気通信標準部門)勧告 H.642(Multimedia information access triggered by tag-based identification)として,2012年6月に承認されたことを発表した.ucodeはあらゆる「モノ」や「場所」に世界共通の固有の番号(ID)を割り当てることで,インターネットに接続されたシステムや端末がそれぞれの「モノ」や「場所」を識別できるようにする規格である.同研究所が開発し,T-Engineフォーラム傘下のユビキタスIDセンターが標準仕様の策定や管理を行っている.
ucodeの基本コードは128ビット長で,必要に応じて128ビット単位に拡張できる.H.264が定めたIDは,電子タグやQRコード,バーコードとして格納し,モノや場所に埋め込んで利用する.ネットワークでつながったモノ同士が通信するような用途にも使える.また,食品や医薬品のトレーサビリティ,ビルやプラントの施設管理,観光情報サービスなどへの利用を想定している.
現在,すでに累計1,000万個のucodeが発行されているという.
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