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Actel,Cortex-M3プロセッサをハード・マクロで搭載するFPGAを発売
ニュース 2010年3月3日
米国Actel社は,英国ARM社のCortex-M3プロセッサとアナログ回路をハード・マクロとして搭載するFPGA「SmartFusion」を発売した.プログラム素子はフラッシュROM.
SmartFusionは,大きくマイコン部,アナログ部,FPGA部で構成される.
マイコン部は,100MHzで動作可能なCortex-M3プロセッサのほか,最大512KバイトのフラッシュROMと最大64KバイトのSRAMを持つ.また,周辺機能としてUARTやSPI,I2C,32ビット・タイマ,DMAコントローラ,外部メモリ・コントローラ,10M/100M Ethernet MACなどを備える.プロセッサとメモリ,周辺機能の間は,オンチップ・バスのAHBバス・マトリックスによって接続される.
アナログ部には,8/10/12ビットの逐次比較型A-Dコンバータや12ビットの1次Σ-Δ型D-Aコンバータ,バイポーラ電圧モニタ,電流モニタ,温度モニタ,コンパレータを持つ.プロセッサに負荷をかけずにアナログ部の基本的な制御やフィルタ処理を行える.
FPGA部のシステム・ゲート数は6万~50万.基本論理ブロックの構造は「ProASIC3」と同じである.
FPGA開発ツールとして「Libero IDE 9.0」を利用する.ソフトウェア開発ツールとしては,Actel社の「SoftConsole」のほか,ARM社Keil事業部やスウェーデンIAR Systems社のツールを利用できる.
20万ゲート相当のFPGA部を備えるA2F200は,すでに出荷を開始している.50万ゲート相当のA2F500は2010年第2四半期,6万ゲート相当のA2F60は2010年第4四半期中に出荷を開始する予定.
[表1] SmartFusionの概要
SCB:Signal Conditioning Block.電圧モニタ,電流モニタ,温度モニタ,コンパレータで構成される.
型名
A2F060
A2F200
A2F500
FPGA部
ゲート規模
6万
20万
50万
タイル数
1,536
4,608
11,520
4608ビット・メモリ・ブロック
8
8
24
FPGA部最大I/O数
66
94
128
マイコン部
フラッシュ・メモリ
64Kバイト
256Kバイト
512Kバイト
SRAM
16Kバイト
64Kバイト
64Kバイト
マイコン部最大I/O数
25
41
41
アナログ部
A-Dコンバータ
1
2
3
D-Aコンバータ
1
2
3
SCB
1
4
5
直接アナログ入力
4
8
12
アナログ入力
31
24
32
アナログ出力
1
2
3
パッケージ
256ピンBGA
256ピンBGA,
484ピンBGA256ピンBGA,
484ピンBGA
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