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Actel,12ビットA-Dコンバータを搭載したフラッシュFPGAを発売
ニュース 2005年12月13日
米国Actel社は,12ビットA-Dコンバータを搭載したフラッシュFPGAファミリ「Fusion」を発売する.A-DコンバータのアーキテクチャはSAR(逐次比較型).サンプリング速度は最大600kサンプル/s.システム・ゲート数やアナログ入力数などの異なる4品種を用意する.
アナログ入力電圧は±12V.同社では,1チャネルのMOSFET出力と3チャネルのアナログ入力をまとめてアナログ・クアッドと呼んでいる.こうしたアナログ・クアッド(アナログI/Oブロック)を5~10個内蔵している.また,電流/電圧/温度モニタ回路,およびクロック生成用の100MHzのRC発振回路と32kHz~20MHzの水晶発振回路(水晶発振器は外付け)を備えている.
FPGAファブリック(プログラマブル・ロジック部)のデバイス・アーキテクチャは,同社のフラッシュFPGAファミリ「ProASIC3」と共通である.128ビットAES(advanced encryption standard)アルゴリズムによって暗号化されたコンフィグレーション・データを内部で復号する回路や,フラッシュ・メモリへのデータ書き込みに用いるチャージ・ポンプ回路などを内蔵している.プログラム用のフラッシュ・メモリ・セルとは別に,フラッシュ・メモリ・ブロックを搭載している.本メモリ・ブロックの動作周波数は最大100MHz.x8,x16,x32ビット構成で利用できる.
本FPGAの開発には同社のFPGA設計環境「Libero v7.0」,ブロック図入力のアーキテクチャ設計ツール「CoreConsole」,アナログ部のコンフィグレーションを指定する「SmartGen」などを使用する.60万システム・ゲート品(AFS600)のサンプル出荷は,2006年1月から開始する予定.
[図1] Fusionチップのブロック図
[写真1] Fusionチップのダイ
[表1] Fusionファミリの概要
型名 | AFS090 | AFS250 | AFS600 | AFS1500 |
システム・ゲート数 | 9万 | 25万 | 60万 | 150万 |
DFF数 | 2,304 | 6,144 | 13,824 | 38,400 |
PLL数 | 1 | 1 | 2 | 2 |
RAM容量(ビット) | 27k | 36k | 108k | 270k |
フラッシュ・メモリ・ ブロック容量(バイト) |
256K | 256K | 512K | 1M |
アナログ入力数 | 15 | 18 | 30 | 30 |
ゲート・ドライバ数 | 5 | 6 | 10 | 10 |
最大ディジタルI/Oピン数 | 73 | 116 | 172 | 278 |
アナログI/Oピン数 | 20 | 24 | 40 | 40 |
パッケージ | 108ピンGFN, 180ピンQFN, 256ピンBGA |
180ピンQFN, 208ピンQFP, 256ピンBGA |
208ピンQFP, 256ピンBGA, 484ピンBGA |
256ピンBGA, 484ピンBGA, 676ピンBGA |
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