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Tensilica,電力消費が12μW/MHzと低いコンフィギャラブル・プロセッサ・コアを発売
ニュース 2009年10月20日
米国Tensilica社は,電力消費が12μW/MHzと低いコンフィギャラブル・プロセッサ・コア「Xtensa 8」を発売する.最小構成時のゲート規模は15,000ゲート,40nmプロセスを使って実現した場合の面積は0.05mm2以下になるという.携帯電話などの携帯型機器,ディジタル・テレビ,セットトップ・ボックス,コンピュータ機器,ストレージ機器,ネットワーク機器,通信機器におけるデータ処理などに利用できる.
Xtensa 8は命令セットや一部の周辺機能をカスタマイズできる32ビットのコンフィギャラブル・プロセッサである.ユーザは面積や性能,消費電力を考慮して,プロセッサ・コアの構成を選択できる.例えばハーバード・アーキテクチャ,逐次実行型の32ビット×32ビット乗算器,2レベル15本の割り込みコントローラ,タイマ,オンチップ・デバッグ回路などから構成されるプロセッサを台湾TSMC(Taiwan Semiconductor Manufacturing Co.)の40nm低消費電力プロセス(TSMC 40LP)で製造した場合,消費電力は17μW/MHzに,面積は0.046mm2になるという.また,同じ構成,同じ製造プロセスにおいて本プロセッサ・コアを性能優先で合成した場合,動作周波数は540MHz,消費電力は25μW/MHz,面積は0.74mm2になる.
本プロセッサ・コアには,システム・バスをバイパスしてアクセスするための制御/データ用入出力ポートを追加できる.また,32ビットGPIO(General Perpose Input/Output)と32ビット入力/出力キュー・インターフェースを備えている.このほか,倍精度浮動小数点演算アクセラレータやAMBA AHB-Liteブリッジ,AXIブリッジ,同期リセット/非同期リセットなどの機能も用意されている.
出荷開始時期は2009年10月後半の予定.
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