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Tensilica,C/C++のアルゴリズム記述からカスタム命令を備えたコンフィギャラブル・プロセッサを自動生成するツールを発売
ニュース 2004年7月5日
米国Tensilica社は,C/C++のアルゴリズム記述からカスタム命令を備えたコンフィギャラブル・プロセッサを自動生成するプロセッサ合成ツール「XPRES(Xtensa PRocessor Extension Synthesis)」を発売する.本ツールは,同社のコンフィギャラブル・プロセッサ「Xtensa LX」のアーキテクチャをベースとしたカスタム・プロセッサを生成する(現在のところ,「Xtensa V」のアーキテクチャはサポートしていない).
コンフィギャラブル・プロセッサは,アプリケーションに応じて命令セットや周辺回路をカスタマイズできるプロセッサである.従来,同社のコンフィギャラブル・プロセッサのカスタム命令は,TIE(Tensilica Instruction Extension)と呼ばれる独自の記述言語を用いて設計者が定義する必要があった.本ツールを用いると,ANSI C/C++で記述されたアプリケーションのソース・コードをそのまま利用してカスタム命令の定義ファイル(TIEファイル)やコンフィグレーション・データを得ることができる.
C/C++ソース・コードを入力すると,本ツールが複数のコンフィグレーションを出力する.設計者は「Xtensa Xplorer」という機能を用いて,性能と回路規模(ゲート数)のトレードオフを確認しながら,適当なコンフィグレーションを選択する.また,コンパイル後にカスタム命令の定義ファイルやコンフィグレーション・データを人手で調整することもできる.
本ツールは,2004年第3四半期中に発売を開始する予定である.なお,本ツールを使用する場合,別途,Xtensa LXのライセンス料金を支払う必要がある.
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