Tensilicaのコンフィギャラブル・プロセッサ上でフリーのμITRON 4.0準拠OS「TOPPERS」が動作

　組み込みソフトウェア開発ツール・ベンダのソフィアシステムズと設計サービス会社のシステムLSIは，それぞれ米国Tensilica社のコンフィギャラブル・プロセッサ「Xtensa」とフリーのμITRON 4.0準拠OS「TOPPERS（Toyohashi Open Platform for Embedded and Real-Time Systems）」を組み合わせて利用する顧客を対象としたサポート事業に参入する．

　ソフィアシステムズは，Tensilica社のXtensaプロセッサ用エミュレーション・ボード（XT2000）向けにTOPPERS用ソフトウェア開発キット「TOPPERS SDK for Xtensa」を提供する．一方，システムLSIは，TOPPERSのカスタマイズやデバイス・ドライバの開発を請け負う．なお，今回，同社はXtensaプロセッサのデザイン・センタとして，Tensilica社の正式な認定を受けた．

　TOPPERSは，TOPPERSプロジェクトが開発・保守しているフリーのリアルタイムOSである．同プロジェクトは，組み込みシステム構築の基盤となるソフトウェアを開発し，フリー・ソフトウェアとして公開することで，組み込みシステム技術と業界の発展に寄与することを目的としている．名古屋大学などを中心に，プロジェクトに賛同する組織・個人が活動に参加している．μITRON 4.0仕様のスタンダード・プロファイルに準拠するリアルタイムOS「TOPPERS/JSPカーネル」の最初のリリースを，2000年11月に公開している．