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Tektronix,DDRのリード/ライトを識別してオシロスコープのトリガをかけられるソフトウェアを発売
ニュース 2008年3月18日
米国Tektronix社は,DDR(double data rate) SDRAMのリード/ライトを識別してオシロスコープのトリガをかけられるソフトウェア「DDRA」と,最大2.8Gbps(bit per second)のディジタル信号を測定できるロジック・アナライザ用モジュール「TLA7BB4型」を発売した.これにより,同社の計測器でDDRのシグナル・インテグリティ解析などが容易になり,最大データ転送速度が1600MT/s(mega transfer per second)のDDR3プロトコル解析が行えるようになる.同社のロジック・アナライザは従来,DDR2(最大1066MT/s)までしか測定できなかった.
DDRのリード・サイクルとライト・サイクルは従来,トリガ条件を工夫することで識別していた.「DDRA」を用いれば,データとストローブ信号の関係から,自動的にリードとライトを識別できる.これにより,リードとライトのそれぞれのジッタやアイ・ダイアグラムを個別に計測しやすくなった.信号レベル(2.5V,1.8V,1.5V)やデータ転送速度なども識別できる.本ソフトウェアが使えるオシロスコープはDSA70000シリーズなど.
TLA7BB4型は,サンプリング周波数が50GHzで,最大2.8Gbpsのディジタル信号を測定できる.チャネル数は136.メモリは,ハーフ・チャネルの場合で128Mステップ,フル・チャネルの場合で64Mステップ.対応するロジック・アナライザはTLA7000シリーズ(TLA7016とTLA7012).また本モジュールは,周波数帯域が3GHzのアナログ波形も測定できる.このアナログ波形はオシロスコープに出力することが可能.本モジュールの出荷開始は,2008年6月を予定している.
また,同社のジッタ/アイ・ダイアグラム解析ソフトウェア「DPOJET」が,今回初めてDDRに対応した.同社のサード・パーティである米国Nexus Technology社から,プロトコル違反を検出するソフトウェア「NEX-DDR-PROTOCOL」やロジック・アナライザ・プロービング用ボードの提供を開始するという.
[写真1] 発表を行う同社World Wide Instrument Business Unit,DirectorのChris Martinez氏
[写真2] DDRAのデモンストレーション
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