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アイピーフレックス,画像処理用のダイナミック・リコンフィギャラブル・プロセッサを発売
ニュース 2007年8月17日
アイピーフレックスは,画像処理用のダイナミック・リコンフィギャラブル・プロセッサ「DAPDNA-IMX」のサンプル出荷を開始した.DAP(Digital Application Processor)と呼ばれる2個の32ビットRISCコアと,DNA(Distributed Network Architecture)と呼ばれる動的再構成が可能な955個の演算エレメント(PE)を1チップに集積した.ダイナミック・リコンフィギャラブル・プロセッサとは,LSI内部の回路構成を瞬時に変更(動的再構成)することで,機能を切り替えながら動作するLSIである.従来は複数のチップで処理していたアプリケーションを,1チップで高速に処理できるようになる.
PEのモード設定により,画像処理に必要なライン・バッファやFIFOメモリ,参照テーブル,ステート・マシン,ハフマン符号の復号回路などを構成できる.
本プロセッサの動作周波数は266MHz.DAPの2個のRISCコアは,それぞれ8Kバイトの命令キャッシュと8Kバイトのデータ・キャッシュを備える.DNAは,回路構成を記憶する3バンクのコンフィグレーション・メモリを内蔵する.外部インターフェースとして,最大200MHzで動作する16ビット幅,4チャネルの入出力インターフェース,266MHzで動作する64ビット幅のDDR2 SDRAMインターフェース,PCI Express(x4)インターフェース,ブート用とプログラム用のシリアルROMインターフェース,UARTインターフェース,GPIOインターフェースを備える.外部割り込みは8本.
電源電圧は,コア部が1.2V,I/O部が3.3Vと1.8V.1156ピンのTE-BGA(thermally enhanced-ball grid array)に封止する.
開発には,同社の統合開発環境である「DAPDNA-FW II v3.2」を利用する.ユーザは,DNA部に実装したい機能のデータ・フローをDFCと呼ぶ言語で記述する.DFCコンパイラにより,本プロセッサ上に実装可能なコンフィギュレーション・データを自動生成する.さらに,本開発環境は,波形ビューワやメモリ・ビューワ,リソース・マネージャ,消費電力ビューワなどを備えている.
[写真1] DAPDNA-IMXの外観
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