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Xilinx,ディジタル信号処理向けの低コストFPGAを発売
ニュース 2007年4月3日
米国Xilinx社は,DSPブロックを搭載し,集積する基本論理ブロックやメモリ・ブロックの規模をディジタル信号処理向けに最適化したFPGA「Spartan-3A DSP」を発売した.
本FPGAは,250MHzで動作するDSPブロックを最大126個搭載する.一つのDSPブロックは,18ビット×18ビットの乗算器と18ビット幅の加算器,48ビット幅の加減算器などで構成されている.また,複数のDSPブロックをパイプライン動作させるためのカスケード配線を持つ.従来からディジタル信号処理向けに提供されている「Virtex-4 SX」や「Virtex-5 SXT」のDSPブロックとは構成や最大動作周波数が異なる.
開発ツールは,すでに提供されている「ISE Foundation 9.1i」を利用できる.無償版の「ISE WebPACK」は利用できない.また,ディジタル信号処理アプリケーションの開発ツールである「System Generator for DSP 9.1i」と「AccelDSPツール・セット」を利用できる.
Spartan-3A DSPは,90nmプロセスで製造される「Spartan-3 ジェネレーションFPGAファミリ」のサブファミリの一つである.Spartan-3 ジェネレーションFPGAファミリのサブファミリには,論理規模とI/O数の両方を重視する「Spartan-3」,論理規模を重視する「Spartan-3E」,I/O数を重視する「Spartan-3A」,Spartan-3AとコンフィグレーションROMを1チップに封止したマルチチップ・モジュールの「Spartan-3AN」がある.
[表1] Spartan-3A DSPファミリの概要 LC : Logic Cell,DCM : Digital Clock Manager
型名
XC3SD1800A
XC3SD3400A
システム・ゲート数
180万
340万
LC数
37,440
53,712
メモリ・ブロック容量
(ビット)1,512K
2,268K
分散メモリ容量
(ビット)260K
373K
DCM数
8
8
DSPブロック数
84
126
最大I/O数
519
169
最大差動ペア数
227
213
パッケージ
484ピンBGA,
676ピンBGA484ピンBGA,
676ピンBGA
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