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Xilinx,DSPブロックを最大640個搭載するディジタル信号処理向けFPGAを発売
ニュース 2007年2月6日
米国Xilinx社は,集積する基本論理ブロックとDSPブロックの割合をディジタル信号処理アプリケーションに最適化したFPGA「Virtex-5 SXT」を発売した.本FPGAは,最大550MHzで動作するDSPブロックを最大640個搭載する.一つのDSPブロックは,18ビット×25ビットの乗算器と48ビット幅の算術/論理演算器,パターン検出器などで構成されている.また,複数のDSPブロックをパイプライン動作させるためのカスケード配線を持つ.
高速シリアル通信機能として,100Mbps~3.2Gbpsで動作するトランシーバ・ブロックやPCI Expressのエンドポイント・プロトコル処理ブロック,Ethernet MACブロックなどを搭載する.
SXTファミリの最初の製品であるXC5VSX50Tについては,すでにサンプル出荷を開始している.XC5VSX35TとXC5VSX95Tは,2007年第2四半期中に発売する予定である.開発ツールは,すでに提供されている「ISE 9.1i」を利用できる.また,ディジタル信号処理アプリケーション開発のツールである「System Generator for DSP」と「AccelDSPツール・セット」を2007年2月下旬に発売する予定である.
Virtex-5 SXTは,65nmプロセスで製造される「Virtex-5ファミリ」のサブファミリの一つである.Virtex-5ファミリには,論理回路主体の応用に向けた「LX」,論理回路主体で高速シリアル通信を使う応用に向けた「LXT」,ディジタル信号処理主体の応用に向けた「SXT」,組み込みプロセッサ主体の応用に向けた「FXT」の四つのサブファミリがある.これらは,論理ブロック,DSPブロック,メモリ・ブロック,プロセッサ(PowerPC)ブロック,高速シリアルI/Oブロックなど,搭載するブロックの種類と数の割合が異なる.「LX」は2006年5月に,「LXT」は2006年10月に発売された.
LC:logic cell,DCM:digital clock manager,PLL:phase-locked loop
型名
XC5VSX35T
XC5VSX50T
XC5VSX95T
LC数
34,816
52,224
94,208
36Kビット・
メモリ・ブロック数84
132
244
DCM数
4
12
12
PLL数
2
6
6
DSPブロック数
192
288
640
PCI Express
ブロック数1
1
1
Ethernet MAC
ブロック数4
4
4
高速I/Oブロック数
8
12
16
最大I/O数
360
480
640
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