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地上ディジタル・テレビ放送受信機の出荷台数が60万台を突破,映像機器が景気のけん引役に
ニュース 2004年3月25日
JEITA(電子情報技術産業協会)は,2004年2月までの地上ディジタル・テレビ放送受信機の出荷台数が60万台を超えたと発表した.地上ディジタル・テレビ放送は,2003年12月から,東京,大阪,名古屋の3都市で始まっている.「放送地域が限定されていることを考えると,この数値を得られたことは順調な滑り出しと言える」(JEITA会長の佐々木元氏).
2003年12月,JEITAは,同年の電子産業分野における国内生産額の見込みを対前年比+5.8%増(19兆823億円)と発表した.2004年2月に発表された経済産業省生産動態統計(実績)では同+6.6%(19兆2961億円)となり,JEITAの見込みを上回った.特に,無線通信機器(携帯電話など)は同+25.3%,映像機器(テレビ,DVDビデオなど)は同+22%であり,この2品目が景気回復のけん引役となっている.
東アジアの購買力の向上,ディジタル家電分野における新製品の出荷といったプラスの要因により,2004年いっぱいは現在の状況を維持できるとみられる.また,2004年の電子産業分野の国内生産額は20兆円に達すると期待されている.
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