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Analog Devices,2個のコアを内蔵する対称マルチプロセッシング対応のDSPを発売
ニュース 2004年2月5日
米国Analog Devices社は,2個のBlackfinコアを内蔵し,対称マルチプロセッシング(SMP)に対応するDSP(信号処理プロセッサ)「ADSP-BF561」を発売した.これは,同社の32ビットDSP「Blackfinシリーズ」の製品.500MHz版,600MHz版,750MHz版の3製品を用意する.
2個のDSPコアを使って信号処理を並列に行ったり,一方を制御用プロセッサとして利用するといった使いかたができる.750MHz動作時の1コア当たりの積和演算性能は3000M MACである(1MACは,1秒間に1回の積和演算).750MHz版では,ビデオ処理回路などで使われる27MHzのクロック信号を内蔵PLL回路で28てい倍した756MHzで動作させることができる.
それぞれのDSPコアが,16Kバイトの命令キャッシュと命令SRAM,32Kバイトのデータ・キャッシュとデータSRAM,4KバイトのスクラッチパッドSRAMを持つ.また,二つのDSPコアからアクセスできる128KバイトのSRAMがある.I/Oとして,2チャネルの同期シリアル・ポート,1チャネルのIrDA対応UART,1チャネルのSPI,48本の汎用I/O,2チャネルのパラレル・ポート,12チャネルの32ビット汎用タイマなどを内蔵する.
コア電圧は,500MHz版と600MHz版が0.8V~1.2V,750MHz版が1.4V.I/O電圧は2.5Vまたは3.3V.電源レギュレータ回路を持ち,簡単な外付け回路によってI/O電圧からコア電圧を生成できる.パッケージは,256ピンと297ピンの2種類のBGAを用意する(750MHz版は297ピンBGAのみ).
サンプル出荷はすでに開始している.量産出荷は2004年第2四半期からの予定.
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