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Analog Devices,24MビットのDRAMコアを内蔵するDSPを発売
ニュース 2003年6月20日
米国Analog Devices社は,TigerSHARCファミリの新製品として,24MビットのDRAMコアを内蔵するDSP「ADSP-TS201」を発売した.内部のバス・バンド幅は最大38.4Gバイト/s.四つの128ビット・バスを内蔵している.例えば,多くのメモリ容量を必要とするワイヤレス通信の基地局などでの利用に向く.ワイヤレス通信の基地局の処理は従来,DSPと送受信用のASICを組み合わせて実装することが多かったが,本DSPと無線通信用ソフトウェアを組み合わせて実現することもできるという.
600MHz動作時の性能は4.8GMACS,3.6GFLOPS(MACSは,1秒間にに実行できる積和演算の回数を示す単位),消費電力は3.5W.ベースバンド処理を実行する専用回路(CLU;Communications Logic Unit)を搭載している.また,LVDS(low voltage differential signaling)を採用した四つのリンク・ポートを備えている.I/Oバンド幅は4Gバイト/s.パッケージは25mm角の676ピン BGA.すでに出荷を開始している.
また,本DSPといっしょに,CLUは持たずDRAMコアのメモリ容量が12MビットのDSP「ADSP-TS202」,CLUは持たずDRAMコアのメモリ容量が4Mビットで,二つのリンク・ポートを備えるDSP「ADSP-TS203」を発売する.
なお,今回のDRAMコアは米国IBM Microelectronics社が開発したもの.本DSPの製造もIBM社が担当している.
[写真1] ADSP-TS201を6Uボードに搭載した例.外付けのLSIが不要なので,8個まで搭載できたという.
[写真2] ADSP-TS201のブロック図
[写真3] 発表を行う米国Analog Devices社 DSP & Systems Division, Media Platform and Services Group, Product Line ManagerのColin Duggan氏
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