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凸版,日立,ルネサスなどの3製品,ユビキタスIDセンターが策定した標準IDタグの認定を取得
ニュース 2003年6月23日
ユビキタスIDセンターは,同センターが策定した標準IDタグとして,3製品を認定したと発表した.認定を受けたのは,凸版印刷のRFIDチップ「T-Junction(仮称)」,日立製作所のRFIDチップ「ミューチップ」,およびルネサステクノロジとユビキタスネットワーキング研究所,東京大学坂村研究室が共同開発したスマート・カード・レベルのIDタグ「eTRON/16-AE45X」である.
同センターは,電子IDの基盤技術の開発と普及を目指しており,2003年3月に発足した.2003年6月23日現在,会員は180社にのぼる.今回の認証の対象となったのは,「コミュニケータ」と呼ばれるIDの読み出し/書き込みを行う機器とIDタグの間の通信プロトコルである.認定基準をClass 0~Class 8の八つの区分に分けており,バーコード(Class 0)やRFID,ICカードなどに対応している.T-JunctionとミューチップはClass 1(読み出し機能のみの簡易RFID)の,eTRON/16-AE45XはClass 4(非接触型スマート・カード,公開かぎ暗号を用いたセキュリティを有する)の認定を受けた.なお,認証手続きの詳細は,現在のところ会員のみに公開されている.
また,同センターはよこすか葉山農協,京急ストア,東京大学などと共同で,今回認定を受けた3製品を用いた実証実験を行う.実験の内容は,葉山農協で扱っている野菜のトレースである.IDタグの出荷時期にもよるが,早ければ2003年の夏ごろには実証実験を開始できるという.
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