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T-Engineフォーラム,電子IDの基盤技術の開発と普及を目指す「ユビキタスIDセンター」を設立
ニュース 2003年3月11日
T-Engineフォーラムは,電子IDの基盤技術の開発と普及を目指す「ユビキタスIDセンター」を設立した.2003年3月11日現在,本センターに参加している企業(いわゆる「e会員」)は52社である.
本センターは,すべての製品に128ビット長のIDを付与し,IDをもとに製品情報を取り出す検索システムを提供する.RFID,接触/非接触型ICカードなどに対応したチップを開発するだけでなく,IDを読み取る機器についても標準仕様を策定する.既存のコード(例えばJANコードなど)に対応できるように,128ビット中の数ビットをコード識別子として割り当てている.2003年4月から電子IDに関する実証実験を始める予定.
また,同フォーラムは三つのワーキング・グループを新設した.すなわち,次世代携帯電話向けの「Wireless T-Engine WG」,RFIDの読み出し/書き込みシステムの構築を目指した「RFID WG」,SVG(Scalable Vector Graphics)ブラウザなどの実現を目指した「SVG WG」である.Wireless T-Engine WGの参加条件は,携帯電話向けのミドルウェアの開発実績があるA会員(T-Engine/T-Kernel自体の仕様策定や開発,またはユビキタスID技術の仕様策定や開発を行う企業会員)と定められている.本ワーキング・グループでは,携帯電話に特化した標準ハードウェア仕様「Wireless T-Engine」と,次世代携帯電話向けの共通API仕様「T-Wireless(仮称)」を策定する.年内にW-CDMA携帯電話をT-Engine上で実現することを目標としている.RFID WGとSVG WGへの参加条件はA会員であることである.
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