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三菱電機,高温時でも伝送速度2.5Gbps,伝送距離100kmを保証する光通信用半導体レーザを発売
ニュース 2003年6月6日
三菱電機は,0℃~85℃の温度範囲で伝送速度2.5Gbps,伝送距離100kmを保証する光通信用分布帰還型レーザ「ML9XX40シリーズ」を発売する.温度制御回路が不要になるため,光通信機器を小型化できるという.SFF(small form factor)やSFP(small form factor pluggable)などの伝送装置,CWDM(低密度波長分割多重化)を利用した伝送装置などに用いられる.
本レーザでは,λ/4位相シフト型回折格子を採用した.従来,λ/4位相シフト型回折格子を用いて,高温(85℃)時に安定した発振特性を得ることは難しかった.本レーザでは,活性層や電流狭さくの構造のくふうによって,広い温度範囲で安定した動作を得ることができるようになったという.
本レーザの光出力は5mW(定格),電流のしきい値は40mA以下である.光出力が5mWのときの動作電流は80mA以下,発振波長は1530nm~1570nm,サイド・モード抑圧比(分布帰還型レーザの単一波長発振の安定性)は35dB以上,また,光出力が5mW,温度が25℃のときのスロープ効率は0.17W/A以上.伝送速度が2.48832GHz,伝送距離が100kmのときの電力ペナルティ(光信号の波形の崩れかた)は1.3dB.
すでにサンプル出荷を開始している.量産出荷の開始時期は2003年8月.
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