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トロン協会,電子ID関連の技術を標準化する「ユビキタスIDセンター」を設立へ
ニュース 2002年12月11日
トロン協会は,製品などに電子的なID番号を付与し,識別するための技術の確立と標準化を目指すと発表した.2003年春に,この技術の開発と普及を目的とする「ユビキタスIDセンター」を設立する.同センターは,IDを搭載する機器やIDを読み取る機器の標準仕様を策定する.ID番号のデータ長は128ビット.
また,同協会は,2002年のTRONプロジェクトの成果も発表した.トロンプロジェクトシンポジウム実行委員会委員長の坂村健氏によると,2002年の最大の成果はT-Engineアーキテクチャの提案とT-Engineフォーラムの設立であるという.T-Engineとは,2001年12月にTRON協会から発表された,組み込み型コンピュータの開発プラットホーム(システム・アーキテクチャや開発環境)の規格.T-Engineフォーラムは,同規格の開発・普及推進のための団体で,2002年6月24日に結成された.2002年12月11日現在,国内外合わせて73社が参加している.すでに,T-Engineをもとに開発された応用製品も発表されている.
2002年12月12日~14日には,ラフォーレミュージアム六本木(東京都港区)にて,トロン協会などが主催する「第19回トロンプロジェクトシンポジウム TRONSHOW2003/TEPS2003」が開催される.T-Engineの応用製品として,ピンチェンジの教育用ネット端末やアイピートークのIP携帯電話などが展示される.
[写真1] トロンプロジェクトシンポジウム実行委員会委員長の坂村健氏
[写真2] ピンチェンジの教育用ネット端末
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