[ keyword: 開発環境 ]
パーソナルメディア,T-Engine対応のソフトウェア開発キットを発売
ニュース 2002年7月30日
パーソナルメディアは,T-Engine仕様に基づいたソフトウェア開発キット「T-Engine/SH7727開発キット」を発売する.プロセッサとして,日立製作所のSH7727に対応する.本開発キットは,液晶ディスプレイ・ボード,T-Engineボード,デバッグ用ボード,ACアダプタ,RS-232-Cケーブルで構成されている.このほか,リアルタイムOS「T-Kernel」やモニタ用ソフトウェア「T-Monitor」などの仕様書,およびLinux上で動作するGNUベースのソフトウェア開発環境を用意する.
T-Engineは,組み込み型コンピュータのシステム・アーキテクチャや開発環境などを規定したTRON協会の規格(いわゆる開発プラットホーム)である.例えば,携帯型情報機器向けの「T-Engine」,家電機器向けの「μT-Engine」,照明器具のスイッチやセンサ向けの「nT-Engine」,無線で交信するワンチップ・コンピュータ向けの「pT-Engine」といった規格が決められている.
T-Engineボードについては,コネクタの形状やバス信号ラインの配置が決まっている.また,リアルタイムOSはT-Kernelを,モニタ用ソフトウェアはT-Monitorを,セキュリティ機能はeTRONチップを実装することが決まっている.このようにハードウェアのシステム・アーキテクチャ仕様を共通化することにより,再コンパイルすれば異なるCPUに同じソフトウェアを実装することができるという.
2002年8月8日から本開発キットの出荷を開始する予定.
[写真1] T-Engine/SH7727開発キットの外観
[表1] T-Engine/SH7727開発キットの主なハードウェア仕様
CPU
SH7727(SH3-DSP,内部クロックは96MHz)
フラッシュ・メモリ
8Mバイト
SDRAM
32Mバイト
I/Oインターフェース
USB(ホスト),PCMCIAカード,シリアル,eTRONチップ
拡張バス・インターフェースなど
外形寸法
CPUボード: 120mm×75mm(突起物をのぞく)
LCDボード: 120mm×75mm
デバッグ・ボード: 101mm×75mm
■価格 |
■連絡先 |