次々世代の超高精細テレビ「8K」と次世代テレビ「4K」の最新技術を披露 ―― CEATEC JAPAN 2013
●4K対応液晶テレビの最新モデルを各社が展示
現在のところ,4K対応テレビの表示技術は液晶技術が主流である.CEATEC JAPAN 2013では,東芝,ソニー,パナソニック,シャープ,三菱電機が4K対応液晶テレビを出品していた.
東芝は,「REGZA(レグザ)」ブランドの4K対応液晶テレビ「Z8Xシリーズ」(85V型/65V型/58V型)を展示したほか,50V型と40V型の4K対応液晶テレビを参考出品した(写真7).
ソニーは,「BRAVIA(ブラビア)」ブランドの4K対応液晶テレビ「X8500Aシリーズ」(65V型/55V型)を出品していた(写真8).
パナソニックは「VIERA(ビエラ)」ブランドの4K対応液晶テレビ「TH-L65WT600」(65V型)を出展した(写真9).
シャープは,「AQUOS(アクオス)」ブランドの4K対応液晶テレビ「AQUOS UD1シリーズ」(70V型)を展示した(写真10).
そして三菱電機は,65V型の4K対応液晶テレビ(コンセプト・モデル)を参考出展していた(写真11).
●有機EL技術の4K UHDパネルを参考展示
液晶以外の表示技術では,有機EL(Electroluminescence)技術による大型の4K UHD対応テレビを,ソニーとパナソニックがそれぞれ参考出品していた.有機ELテレビは液晶テレビに比べると,色の再現性が高い,応答時間が短い,コントラスト比が高い,パネルを薄くしやすいといった特徴を有する.ただし,輝度が低い,製造コスト(単位面積当たり)が高い,などの弱点もある.
輝度の低さを補うため,大型有機ELパネルを展示するときは,周囲の照明を暗めにすることが少なくない.このため,ソニーは照明を暗めにして展示し(写真12),パナソニックは照明を落とした暗室にパネルを置いて映像を披露していた(写真13).パネルの大きさはいずれも56型である.
●4K対応の家庭用ビデオカメラ
4K UHDの映像を作成するためには,当然ながら,4K UHDの映像を撮影するビデオカメラが必要になる.CEATEC JAPAN 2013では,パナソニックとソニーがそれぞれ,4 UHD映像の撮影に対応した家庭用のハンディカム(ハンドヘルド型のビデオカメラ)を展示していた.
パナソニックは,4,096画素×2,160画素の動画撮影と3,840画素×2,160画素の動画撮影に対応した家庭用4K対応ハンディカム(参考出品機)を動作展示していた(写真14).ビデオカメラで恐竜模型のジオラマを撮影し,撮影した画像を4Kのモニタで表示してみせていた(写真15).ソニーは,3,840画素×2,160画素の動画撮影に対応した家庭用4K対応ハンディカム「FDR-AX1」を展示した(写真16).
ふくだ・あきら
フリーランス・テクノロジ・ライタ
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