Kinect for Windowsで機器を作るヒント(7) ―― 実験でもっと深くKinectを理解する
●Kinectセンサーをアクリルケースで囲んでみる
Kinectセンサーを設置する場所によっては,Kinectセンサー本体の防塵,防滴対策が必要になる場面があるかもしれません.また,深度カメラやカラーカメラ部分に手を触れさせたく無い場面もあるでしょう.そのような時には,アクリル板やアクリルケース等でKinectセンサー本体を保護する方法が考えられます.
写真4のように実際に厚さ0.5cm程度のアクリルケースに入れて実験しましたが,深度センサーの赤外線もアクリルケースの外側に届いていて,動作に問題はありませんでした.
写真4 アクリルケース内に設置したKinectセンサー
●ガラス越しにKinectを利用する
アクリルケースの場合は上手く赤外線を通過させることが出来ましたが,今度はガラス面で試してみます.
ちょうど通常のガラスとフィルムを貼った曇りガラスがある会議室があったので,この場所で実験してみました(写真5).ガラス越しに人物がいますが,通常のガラス部分では深度センサーが人物のシルエットを識別できているのに対し,曇りガラスの部分では赤外線が乱反射してしまうようで識別できていませんでした(図6).
写真5 ガラス越しの人物をカラーカメラで撮影した画像
図6 ガラス越しの人物を深度カメラで撮影した画像