ARM Technical Symposia 2011 Japan Preview ――Event Topics

tag: 組み込み 半導体

2011年10月20日


 今年のARM Technical Symposia 2011 Japan のキーノート・スピーチは,英国ARM 社のチューダー・ブラウン氏が来日されます.チューダー・ブラウン氏は,ARM 設立者の1 人で,ARM 社の前身ともいえるAcorn Computers 社でARM R&D プログラムに従事されていました.キーノート・スピーチでは, ARM 設立者の立場から見た,今後のARM の方向性について講演されます.ここにチューダー・ブラウン氏からメッセージが届きましたので紹介いたします.

Tudor Brown氏  英国ARM社President 


 ●Message from ARM

  英国ARM社のチューダー・ブラウンです.今年,ARM Technical Symposia 2011 Japanに参加できることを心から楽しみにしています.私は,ARM設立者の1人ですが,よくARMのイノベーションの源泉は何か,と問われることがあります.私は「イノベーションの源泉はパートナー様にあります」と答えています.現在, ARMプロセッサを使った新しい製品が次々と産まれていますが,その源泉は間違いなくパートナー様にあり,またパートナー様からの要求がARM自身のイノベーションの源泉になっています.

 ARMのビジネスは半導体IPをライセンスすることですが,SoCを作る訳ではありません.SoCを作っている会社は半導体パートナー様です.250社の半導体パートナー様が何千種類もの多様なSoCを開発されています.セット製品を開発されるパートナー様は,この膨大な種類のSoCから選択することができ,多様な製品を開発することでイノベーションを産んできました.ARMがSoCを作っていたならば,このイノベーションは生まれなかったと思います.つまり,ARMのビジネス・モデルはイノベーションを生み出す枠組みを提供しています.

 実は,ARMの設立当初私は,日本に毎月のように来ていました.日本には低消費電力プロセッサを求めるお客様が最も多くいたからです.そして,多くのことをパートナー様から学ぶことができました.日本のカルチャー,「もったいない」の精神,そして何よりも,美味しい料理とお酒が私を日本ファンにしました.

 今年の大震災とそれに続く困難は,日本にとって最大の試練となっていますが,私は間違いなく日本がこれらの困難を克服し,新しい21世紀の指針を世界に示してくれるものと信じています.アームでは世界中の社員による日本への義援金による支援運動を行っております.微々たるものかも知れませんが,日本の復興を心より願って止みません.

 さて,今年のARM Technical Symposia 2011 JapanではARMのビジネス・モデルをご理解いただいている多くのパートナー様からの技術セミナーが講演されます.また,今年のテーマ"Turning Opportunity into Reality"が示すように,2011年はARMにとって好機な転換期で,さまざまな発表もございます.ぜひご来場いただきビジネスにお役立ていただければ幸いです.

 会場で皆様にお会いできる事をARM社員一同楽しみにしております.

Tudor Brown 英国ARM社 President

 

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