はり治療や低周波治療,心電図まで,家庭で使える手軽な機器が続々 ―― 健康博覧会2011 レポート
●家庭で使える医療機器,低周波治療とマッサージを自在に組み合わせ
ノイフルスは,低周波治療とマッサージ機能を組み合わせた家庭用医療機器「フットサポート NL-93」を展示した(写真6).本製品は,低周波治療とエアー(空気圧)マッサージ,バイブレーションの3つの施療をあわせて行える.足裏の反射ゾーンに電気刺激を与えることによって,筋肉のコリを和らげ,血行促進,疲労回復などを図ることができる.また足裏を電気刺激することで,下半身の血液を心臓に戻すポンプの働きがあるふくらはぎの筋肉も刺激される.足裏電極部に内蔵されたヒータを作動させることで,足裏を温めることもできる.本体またはリモコンで利用時間をセットし,おまかせ機能を利用すれば,低周波治療,エアー・マッサージ,バイブレーションを繰り返し行ってくれる.付属の低周波パッドを利用することで,肩や腰,首,脚など,足裏以外の部分に対して低周波治療を行うこともできる.
写真6 ノイフルスの「フットサポート NL-93」

●指先で血管年齢を測定
フューチャー・ウエイブは,指先をセンサ部に当てて血流の機能状態を測定,評価する加速度脈波計「BCチェッカー」を展示した(写真7).末梢循環の状態を観察することにより,血液の循環の状態を評価できる.
本製品は,拡散透過方式光学センサを内蔵し,血液量の変化(指尖容積脈波)を2階微分して有効な情報を抽出する.この抽出した情報を「加速度脈波(2階微分脈波)」と呼ぶ.加速度脈波から末梢血管の柔軟性(動脈硬化度)や静脈還流の良否が判定できる.測定時間は早い人で20秒程度.
写真7 フューチャー・ウェイブの「BCチェッカー」

●手軽に携帯できる低周波治療器
伊藤超短波は,持ち運び,携帯に便利な家庭用低周波治療器「Medi-Box」を展示した(写真8).本製品の外形寸法は45mm×17mm×70mm,重さは約50g.もともと人体に流れているのと同程度の微弱電流(MCR:Microcurrent)を使用しているため,電気刺激の苦手なユーザでも安心して利用できるという.肩こりや神経痛などの慢性的な痛みを和らげる「CARE(治療)」モード,運動後の筋肉や関節の痛みを癒す「PAIN(鎮痛)」モード,これらを組み合わせた「COMB」モードという三つの治療モードを用意している.モードと時間を選ぶだけで,治療を始めることができる.
写真8 伊藤超短波の「Medi-Box」

きたむら・としゆき