PICマイコンを使って測定ツールを作ってみよう(3) ―― Visual BasicでPICマイコンを制御する

中西 紫朗

tag: 組み込み 電子回路

エレキ系DIY 2011年5月25日

 処理の中心は,MSComm1_OnComm関数です.

 コマンド・ボタンでコマンドをマスタのPICマイコンに送信すると,PICマイコンから応答が戻ってきます.PINGの場合は,指定したIDから応答が戻ってきます.マスタ,スレーブのPICマイコンのフレームの中にある応答メッセージのテキスト・ボックス内に表示されます.

 リセットの場合は,マスタだけに応答メッセージが戻ってきます.リードの場合は,指定されたIDのPICマイコンの各メモリ・アドレスの内容が応答メッセージに表示されます.ライトの場合は,書き込まれた結果のみが表示されます.

 今回は,単にメッセージを8×1文字液晶ディスプレイの画面に送りこむだけにします.次回は,スレーブのPICマイコンから,返信としてカウンタ値とADC値を得るようにします.すでにADC機能は動作しているので,スレーブのPICマイコンを各部屋に置き,温度センサや照度センサを接続して,各部屋の照度や気温を測定することも可能です.

 図12にFormウィンドウを示します.

 

図13 Formウィンドウ

 

               *               *               *

 

 以上が簡単なプログラムの説明です.RS-485のネットワークは設置が簡単なため,小規模なシステムではよく使われています.筆者がお手伝いした案件では,セキュリティ・ボックスの開閉記録に使われていました.同じように,駅のコイン・ボックスなどにも適用可能です.

 次回はA-Dコンバータを使い,電圧測定や電流測定に使える基板に仕上げます.温度センサやガス・センサ,マイク・センサ,照度センサなど,応用も多岐にわたります.ご期待ください.

 

なかにし・しろう
(有)NSL

 

 

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