PICマイコンを使って測定ツールを作ってみよう(3) ―― Visual BasicでPICマイコンを制御する

中西 紫朗

tag: 組み込み 電子回路

エレキ系DIY 2011年5月25日

●VBでプログラムを作成する手順

 まず,メニュー・バーについて説明します.ご覧のとおり,通常のWindowsアプリケーションと同じように,「ファイル」,「編集」,「表示」といったメニューが並んでいます.次のプロジェクトあたりから,少し異なるメニューが現れます.「デバッグ」,「実行」,「クエリ」,「ダイアグラム」,「ツール」,「アドイン」などは統合開発環境の用語なので,ちょっと戸惑いを覚えるかもしれません.そのあとは,「ウィンドウ」,「ヘルプ」といった見慣れたメニューが出てきます.

 全部の機能を一つ一つ説明してもいらいらするだけなので,ここでは最初にどうすればプログラムがパソコン上で動作するかを説明します.まず最初に行うのは,ツール・バーからアイコンを選んでフォームに置くことです.左にあるツール・バーにはアイコンが縦に2列並んでいます.上から2段目左側のラベル・オブジェクトのアイコンをクリックします.そうすると,アイコン・ボタンが押された形になり,アイコンが選択されたことを示します.次に中央の「Form1」と名前の付いているウィンドウの中の任意の1点をクリックし,そのままドラッグして,四角形のラベルを作ります.これでラベル・オブジェクトの作成が完了です(図2).

 

図2 ラベル・オブジェクトを作成する

 

 VBでは,この「Form1」というウィンドウが表示画面となります.上のメイン・メニューで「実行」のメニューを選択して,「開始」をクリックしてください.左のツール・バーが消え,「Form1」のみ表示されます.まだラベルには初期値しか入っていないので,「Label1」という文字が表示されています.これを変更するには,メイン・メニューの「実行」から「停止」を選ぶか,その下の「終了」アイコンをクリックして,プログラムを停止させます(図3).

 

図3 プログラムを停止させたところ

 

 そうすると,元の編集画面に戻ります.右のプロパティ・メニューより「Label1」を選び,そのCaptionプロパティを「RS485」と書き換えます.そうすると,横の「Form1」の中の「Label1」も「RS485」に変わります(図4).

 

図4 ラベルを「RS485」に書き換える

 

 ただし,これだけでは「表示画面を設計しているだけでプログラムが作れないじゃないか」,と思うことでしょう.VBの面白いところは,オブジェクトごとにプログラムが書けることです.「Form1」の中の「Label1」オブジェクトをダブルクリックしてください.新しくコード入力画面が出てきます(図5).

 

図5 コード入力画面


 この画面で,コード(プログラム)を入力します.例えば,図6のようなコードを書きます.

 

図6 コードを書き込む

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日