「どこかで見たような」Android端末が続々登場 ―― CEATEC JAPAN 2010

北村 俊之

tag: 組み込み Interface

レポート 2010年10月14日

●次世代XMDF対応の"日本発"電子書籍リーダ

 シャープは,同社が展開する電子書籍事業「GALAPAGOS」(ガラパゴス)の展示を行った.2010年12月に発売される電子書籍リーダの展示に,多くの来場者が関心を示していた.「GALAPAGOS」とは,同社が開発した電子書籍フォーマットである「次世代XMDF」をコアとする事業ブランドである.電子書籍リーダからオーサリング・システム,配信システムまで提供する予定であり,海外展開も視野に入れているという.今回提供される電子書籍リーダは,10.8インチ(1366ピクセル×800ピクセル)ディスプレイのタブレット型タッチパネル端末と,5.5インチ(1024ピクセル×600ピクセル)タッチパネル端末である(写真5写真6).どちらの端末も,Androidがベースとなっている.

写真5 シャープのGALAPAGOS端末(5.5インチ・モデル)

写真6 シャープのGALAPAGOS端末(10.8インチ・モデル)

 端末のリリースと同時に配信サービスも予定されており,約3万冊の電子書籍や雑誌,新聞のダウンロードが可能となる.デバイスの通信機能は,IEEE 802.11b/gに対応しており,電子書籍や雑誌をダウンロード購入できるほか,Webサイトの閲覧も可能となっている.ただし,Androidマーケットは利用できない.専用のパソコン用アプリケーション・ソフトウェア「GALAPAGOS Station」と連携することで,端末で購入したコンテンツをパソコンで管理したり,資料などをXMDF形式に変換して端末に転送・閲覧したりできる.端末のソフトウェアは定期的にアップデートされ,XMDF以外の電子書籍フォーマットにも対応する予定だという.将来的には,動画やゲーム,音楽配信,電子教科書なども計画している.

●触って遊べる3D

 NTTドコモは,触覚を交えた3D表現を体験できる展示を行った(写真7).立体映像と触覚を組み合わせた技術で,多視点裸眼対応の3Dディスプレイに二つのカメラが内蔵されており,画面に磁石が内蔵された専用のタッチペンを近づけると,カメラがペン先の3次元位置を検出する.検出が終了すると,画面上のカメレオンがタッチペンの先に向かって動き出し,ペン先めがけて舌を伸ばす.その際にディスプレイ背面に搭載されたコイルがN極の磁力を発生させ,それにペン先に内蔵されたN極の磁石が反発して,ペンそのものを振動させるという仕組みだ.現段階では実用化は未定であるが,3Dを利用したゲームなどを想定して研究開発を行っているという.

写真7 NTTドコモの「触って遊べる3D」

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