コネクタ&FPC トラブル・シューティング 11連発(10) ――FPCとコネクタ端子が短絡している
● 対策
テストポイントへのはんだ盛りを廃止しました.ただし,単純に止めてしまうと,プローブの消耗や接触不良が懸念されるため,はんだがなくても接触を確保できるように,プローブの先端形状を最適化しました.
ここで学んだことは,「部品の高さだけが,高さ制限の対象ではない」ということです.はんだの高さは図面には現れない要素であり,見落としていました.また,部品実装部については,「部品の公差」+「はんだによる部品の浮き」が発生する可能性もあります.部品と部品のクリアランスが0.2mmなどという制約がある箇所は,とくに配慮が必要になるでしょう.
はんだによる部品の浮きですが,はんだを基板に印刷するメタル・スクリーンの厚みによっても異なるので気をつけましょう.最大0.1mm程度の部品浮きが生じます.
教訓
はんだペーストの高さも考慮しよう
こなし・としみ
(株)仙台ニコン 映像事業部