コネクタ&FPC トラブル・シューティング 11連発(6) ――部品の実装面を表裏逆に設計した
ここでは,コネクタやフレキシブル・プリント基板(FPC)などにかかわる11項目のトラブル対策事例を紹介する.今回その第6回目である. (編集部)
症状
あるカメラのFPCを設計するとき,ペアを組んでいる機械設計の担当者からいつもどおり外形データを取得し(図6-1(a)),とくに何も指示がなかったので淡々と部品実装を行い(図6-1(b)),順調にアートワーク設計(図6-1(c))まで終了しました.手慣れた作業をなじみの担当者と行っていたため,ふりかえると確認行為も「なあなあ」でした.
その結果,アートワークの最終チェックで部品実装が表裏逆であったことが発覚し,あわてて設計をやり直し,なんとか事なきをえました.気づかないままFPC作成まで進んでしまっていたら,日程の遅延は必至です.冷や汗をかきました.
図6-1 設計したとあるカメラのFPC
手慣れた作業を,なじみの機械設計の担当者と行っており,確認行為も「なあなあ」だった