コネクタ&FPC トラブル・シューティング 11連発(3) ――ディジタル・ビデオ・データの伝送でエラー発生

三田博久

tag: 組み込み

技術解説 2006年10月25日

 次に考慮するのはノイズです.アースが弱かったり,伝送路上に重機などの強力なノイズ源があったりすると,SDIにノイズが重畳してしまい,正常に伝送できなくなります.また,受信した信号のジッタが大きい場合は,PLLでもクロック信号を再生できず,ビデオ信号を復元できなくなります.

 3番目に考慮するのは,同軸ケーブルそのものの状態です.同軸ケーブルは,保管状態のよしあしや経年変化,無理な折り曲げや踏みつけなどの扱いかたによって特性が劣化します.劣化が起きていると,短いケーブルで接続しているのに,あたかも数十mのケーブルで接続しているような信号品質となり,せっかく重たいケーブルを撮影現場へ運んだにもかかわらず使用できないというケースもあります.

● 対策

 このような場合,アイ・パターンと呼ばれるSDI信号の波形観測が有効です.SDI信号はディジタル信号なので,基本的には'1'または'0'の値を持つ方形波になりますが,伝送路で信号の減衰や劣化が発生すると,波形がつぶれたり,立ち上がり/立ち下がり部分に傾斜がついたりします.

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