コネクタ&FPC トラブル・シューティング 11連発(2) ――同軸ケーブルを通したパルスの立ち上がり波形がなまる
次に,JIS型同軸ケーブルとSUCOFLEX_104の減衰量のグラフから,300MHzと500MHzの減衰量を抜き出したものを表2-2に示します.この表からわかるように,300MHzで-0.4dB強の減衰量となる1.5D-2Vでは,パルス波形は200ps程度になまってしまうことがわかります.
周波数[MHz] | 減衰量[dB] | |
1.5D-2V | SUCOFLEX_104 | |
100 | -0.25 | -0.07 |
300 | -0.44 | -0.13 |
500 | -0.55 | -0.17 |
表2-2 ケーブル長1mにおける減衰量
教訓
ケーブルやコネクタは伝送信号に合ったものを使う
参考・引用*文献
(1) 古河電工;高周波同軸ケーブル JIS型同軸ケーブル,電設資材ガイド2004~2005,pp.229~230(http://www.furukawa.co.jp/tukuru/pdf/densetu/densetu_06_2.pdf).
(2) HUBER+SUHNER,SUCOFLEX_104データシート Rev.E,
http://www.hubersuhner.com/products/hs-p-rf.htm(上記からSUCOFLEX_104でプロダクト・サーチする).
かわた・あきひろ
日本テキサス・インスツルメンツ(株)