コネクタ&FPC トラブル・シューティング 11連発(2) ――同軸ケーブルを通したパルスの立ち上がり波形がなまる

川田章弘

tag: 組み込み

技術解説 2006年10月18日

● 対策

 ケーブルをスイスHUBER+SUHNER社のSUCOFLEX_104というマイクロ波用のものに変更したところ,100ps程度の立ち上がりが観測されました.

 100MHz,振幅800mVp-pのパルス波形の立ち上がり時間を変えて,含まれる高調波成分がどのように変化するかを米国Texas Instruments社から無償提供されているソフトウェアTINA-TIを使ってシミュレーションしてみました.その結果を表2-1に示します.立ち上がり時間が大きくなるほど,高調波が減衰していることがわかります.

Tr/Tf[ps] レベル[mVRMS] 減衰量[dB]
基本波 3次 5次 300MHz 500MHz
50 360.07 119.86 71.73 0(基準) 0(基準)
100 359.89 119.33 70.85 -0.04 -0.11
160 359.52 118.16 69.01 -0.12 -0.34
200 357.88 113.4 61.29 -0.48 -1.37
330 357.29 111.7 58.65 -0.61 -1.75
400 354.79 104.75 48.78 -1.17 -3.35
500 353.06 100.12 42.65 -1.56 -4.52
600 350.48 93.12 33.22 -2.19 -6.69
700 347.61 85.83 24.66 -2.90 -9.27

表2-1 100MHzのパルス波形の立ち上がり時間と高周波レベル

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日