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コンピューテックス,ボード上のプログラム実行状況やテスト網羅率を解析できるテスト環境を開発
ニュース 2013年10月17日
コンピューテックスは,組み込みボード上のプログラム実行状況やテスト網羅率を解析できるテスト環境「CodeRecorder」を開発した.本製品によって,テストもれやボトルネックを発見したり,発生率の低い不具合をとらえて原因を調査することができる.
本製品は,大容量の記録装置「CR-100」と解析ソフトウェア「CodeRecorder」からなる.CR-100とターゲット・ボードを,メモリ・バス接続,GPIO接続,SDカード接続,Ethernet(LANケーブル)接続のいずれかで接続し,ターゲットが出力した情報をCR-100の内蔵ディスクに記録する.CR-100には有機EL表示パネルと操作スイッチが搭載されており,パソコンなしでも記録操作が可能.CodeRecorderをインストールしたパソコンにUSB経由で接続することで,記録したデータを解析できる.
カバレッジ機能として,ソース・コードの行ごとのC0カバレッジと,条件分岐を網羅するC1カバレッジに対応する.ソース・ファイルに挿入するテスト・コードは,「関数(入り口と出口)」,「分岐」,「変数」などテスト・レベルに合わせて選択すれば自動で挿入される.解析ソフトウェアでは,関数の呼び出し状況を時系列にグラフ化したり,関数の呼び出しの親子関係をグラフ化することができる.
メモリ・プロファイラ機能として,動的メモリの使用状況を取得し,グラフ表示する機能を備える.これにより,メモリ・リークが検出できる.
CR-100にWebカメラを接続することで,プログラムの記録と同時に動画撮影を行うこともできる.製品の画面や動作,オペレータの操作などを撮影しておけば,その動画を再生して問題が見つかった位置から該当するプログラムへジャンプし,ソース・レベルで追跡することが可能.さらに,変数値を復元することにより,問題発生時点にさかのぼってソース・レベル・デバッグを行うこともできる(トレースバック機能).
標準セット品として,解析ソフトウェア「CodeRecorder」と記録装置「CR-100」,各種インターフェース・プローブ,電源,ケーブル類に加え,すぐに動作を試せるSHマイコンまたはRZマイコンの評価ボードが付属する.
図1 CodeRecorderの動作イメージ

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