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コンピューテックス,任意の時刻からのステップ実行や逆ステップ実行が行えるSHマイコン対応JTAG ICEを発売
ニュース 2007年11月2日
コンピューテックスは,任意の時刻からのステップ実行や逆ステップ実行が行えるJTAG ICE「PALMiCE3(AUD360)」を発売した.ルネサス テクノロジのSHマイコンに対応する.
実行時に記録(トレース)したCPUの内部状態を解析し,レジスタやメモリの値を復元してステップ実行や逆ステップ実行を実現している.ユーザは実行結果のログを逐次確認するのではなく,あたかもデバッガ上でプログラムを実行しているかのような感覚でデバッグできる.こうしたGUIを,同社では「トレースバック機能」と呼んでいる.例えば任意の時刻のメモリやレジスタ,変数の状態などを確認できる.こうした機能は,ARMプロセッサに対応する同社のJTAG ICE(PALMiCE2H)では既に実現していた.今回,SHプロセッサ対応のJTAG ICEでも,同じ機能を利用できるようにした.
トレース・メモリの容量は18Mバイト.遷移するプロセスやモジュール,関数のシンボルをツリー表示できる.また,データの蓄積ポイントを指定するトレース・トリガを2点用意した.プログラム・アドレスでもアクセス・アドレスでも指定できる.さらに,CPUの動作周波数を算出できる.
電源にはUSB給電を利用可能.外形寸法は94mm×70mm×22mm.ホスト・パソコンのOSはWindows 2000/XP/Vistaに対応する.
H8Sマイコンに対応した廉価版の機種(HUDI140)も同時に発売する.トレース・メモリは備えておらず(CPU内蔵メモリを利用),トレースバック機能はオプションになっている.
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