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富士通セミコンダクター,降圧型と昇圧型のエナジー・ハーベスティング向けDC-DCコンバータICを発売
ニュース 2013年4月22日
富士通セミコンダクターは,2種類のエナジー・ハーベスティング(環境発電)向けDC-DCコンバータIC「MB39C811」,「MB39C831」を発売する.住宅やビルのエネルギー管理機器,農業向けのワイヤレス・センサ・ネットワーク機器などに利用できる.
MB39C811は降圧型のDC-DCコンバータICである.太陽電池と振動発電素子(圧電素子,エレクトレットなど)から取り出した電力を同時に制御・管理できる.回路設計の最適化により,無負荷,出力定常状態の静止電流が1.5μAと小さい.入力電圧範囲は2.6V~23V.設定できる出力電圧は1.5V,1.8V,2.5V,3.3V,3.6V,4.1V,4.5V,5.0V,出力電流は最大100mA.低損失のデュアルブリッジ整流器を内蔵しており,振動発電では2軸の振動成分から電力を取り出せる.また,入力過電圧保護機能と過電流保護機能を備えている.パッケージは40ピンQFN(Quad Flat Non-Leaded).
MB39C831は昇圧型のDC-DCコンバータICである.太陽電池や熱電発電素子から取り出した電力をリチウム(Li)イオン2次電池に効率良く供給する.起動時の最小入力電圧は0.35V,動作時の入力電圧範囲は0.30V~4.75V.設定できる出力電圧は3.0V,3.3V,3.6V,4.1V,4.5V,5.0V.無負荷時の自己消費電流(充電モード)は41μA,入力ピーク電流制限は200mA.照度や温度差などの環境に応じて変化する発電素子の最大動作点に追随して出力を制御する機能,およびリチウムイオン2次電池への充電電圧・電流に対する保護機能を内蔵する.パッケージは40ピンQFN(Quad Flat Non-Leaded).
いずれのDC-DCコンバータICも2013年6月よりサンプル出荷を開始する.
図1 降圧型DC-DCコンバータIC「MB39C811」のアプリケーション例
図2 昇圧型DC-DCコンバータIC「MB39C831」のアプリケーション例
写真1 MB39C811,MB39C831の外観
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