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SiTime,外形寸法が1.5mm×0.8mm×0.55mmのCSPパッケージ品を用意する32.768kHzのMEMS発振器を発売
ニュース 2013年3月28日
米国SiTime社は,MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を用いて製造する,発振周波数が32.768kHzのシリコン(Si)発振器「SiT15xx」を発売した.水晶振動子の置き換えを狙う.外付けのキャパシタが不要になり,そのぶん実装面積が小さくなる.スマートフォンやタブレットなどの携帯型機器,フィットネス用時計,スポーツ用ビデオ・カメラ,ワイヤレス・キーボード,ワイヤレス・マウスなどに利用できる.
発振周波数が固定か可変か,電源電圧範囲,パッケージの異なる6品種を用意する.発振周波数は32.768kHz固定,または1kHz~32.768kHzの範囲で可変.電源電圧は1.2V~3.63V(コイン電池,電気2重層キャパシタに対応),または2.7V~4.5V(リチウムイオン2次電池に対応).パッケージは,外形寸法が1.5mm×0.8mmのCSP(Chip Scale Package)と2.0mm×1.2mmのSMD(Surface Mount Device)を用意する.CSPの厚さは0.55mm.SMD品については,同サイズの水晶振動子とピン互換性があるという.
消費電力は標準0.75μA.20℃のときの周波数安定度は±20ppm,-40℃~85℃のときは±100ppm.平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failure)は5万年以上,故障率は2FIT(Failure in Time).
SMD品は,すでにサンプル出荷を開始している.CSP品は2013年5月にサンプル出荷を開始する予定.
[写真1] SiT15xxの外観
[表1] SiT15xxの概要
※ CSPパッケージの厚みは0.55mm
型名
発振周波数
電源電圧
パッケージ
SiT1532
32.768kHz(固定)
1.2V~3.63V
1.5mm×0.8mmのCSP
SiT1533
32.768kHz(固定)
1.2V~3.63V
2.0mm×1.2mmのSMD
SiT1534
1kHz~32.768kHz(可変)
1.2V~3.63V
1.5mm×0.8mmのCSP
または2.0mm×1.2mmのSMD
SiT1542
32.768kHz(固定)
2.7V~4.5V
1.5mm×0.8mmのCSP
SiT1543
32.768kHz(固定)
2.7V~4.5V
2.0mm×1.2mmのSMD
SiT1544
1kHz~32.768kHz(可変)
2.7V~4.5V
1.5mm×0.8mmのCSP
または2.0mm×1.2mmのSMD
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