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オムロンが日本マイクロソフトと協業,FA機器向け制御用コンピュータをMicrosoft SQL Serverと直結可能に
ニュース 2013年1月30日
オムロンと日本マイクロソフトは,生産現場におけるビッグ・データの活用で協業すると発表した.この協業に基づいてオムロンは,同社のFA機器向け制御用コンピュータである「Sysmac NJシリーズ」と,Microsoft SQL Serverが稼働するデータベース・サーバを直結するための「データベース接続CPUユニット」を発売する.具体的には,SysmacにおいてMicrosoft SQL Server向けのAPIを利用できるようにした.ユーザは,変数とファンクション・ブロックだけでデータベースの設定を行える.
従来,Sysmacで取り込んだ工場内の製造装置の情報は,パソコンを経由してサーバに送っていた.本CPUユニットを利用すれば,情報収集用のパソコンがなくても,Sysmacで取得した情報をMicrosoft SQL Serverに直接格納できる.今回のシステムをオムロンでは「Sysmac & SQL直結ソリューション」と呼んでいる.
例えば,製造ラインのセンサやカメラから収集した測定データや品質データがリアルタイムにデータベース・サーバへ送られ,ユーザはMicrosoft社のソフトウェアでこれらのデータを分析できる.データは20msごとにデータベース・サーバへ送られる.「Microsoft SQL Server」のほか,「Microsoft SharePoint Server」,「Microsoft Excel」と組み合わせて利用できる.例えば,品質管理のための動的なデータ分析や画像データを含んだ分析,対話的なレポート,予測分析などが行える.
本CPUユニットは,2013年4月下旬より出荷を開始する.日本マイクロソフトは今回のシステムを,Windows 8やWindows Phoneなどの端末機器から利用できるようにする.さらにWindows Azureなどのクラウド・システムとの連携にも取り組む.
[図1] Sysmac & SQL直結ソリューションのイメージ図
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