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Mentor,IEEEで標準化が進んでいるIJTAG規格に対応したテスト容易化設計ツールを発売
ニュース 2012年11月9日
米国Mentor Graphics社は,IEEE P1687として標準化が進んでいる「IJTAG(Internal JTAG)」に対応したテスト容易化設計ツール「Tessent IJTAG」を発売した.自社開発のIPブロックや他社から調達したIPブロックを組み合わせて構成したSoCのテスト設計に利用する.
IJTAGでは,チップ内部の回路のテストに,バウンダリ・スキャン方式(JTAG,IEEE 1149.1)を利用する.IPブロックごとにSIB(Select Instrument Bit)というレジスタを用意し,SIBをシリアルに接続してシフト・レジスタを構成する.チップ・レベルでは,バウンダリ・スキャンと同じTAP(Test Access Port)コントローラがテスト信号のアクセスを制御する.IPブロック内部のテスト手法は,テスト・ポイントの挿入でもBIST(Built-in Self-test)でも構わない.SIBのポートの定義と接続情報はICL(Instrument Connectivity Language)という言語で,上述のテスト回路を動作させるテスト・パターンはPDL(Procedural Description Language)という言語で記述する.標準化されたIJTAGを採用すると,テスト回路やテスト・パターンが再利用しやすくなるという.
本ツールは,IPブロックがIJTAG規格に適合しているかどうか,IJTAG準拠のIPブロックが上述のスキャン・チェーンに正しく接続されているかどうかを検証する.また,SoCのトップ階層のテスト回路を自動生成する.さらに,ユーザが用意したIPブロック用のテスト・パターンをチップ・レベルのテスト・パターンに変換する.
IEEEによるIJTAGの標準化は,2013年前半ころに完了するもよう.
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