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MathworksがMATLAB/Simulinkの新版を発表,シミュレーションの巻き戻し機能などを追加
ニュース 2012年9月14日
米国The MathWorks社は,同社の数値計算/モデリング・ソフトウェアの新版「MATLAB/Simulink R2012b」を発売した.GUIやナビゲーション方法などを改善した.例えば新版のSimulinkは,シミュレーションの時刻を巻き戻す機能や条件付きブレーク・ポイントを信号に設定する機能を備えている.
MATLABについては,使用頻度の高い機能を一元管理するツール・ストリップというGUIを新たに採用した.また,MATLABプログラムをWebアプリケーションやデータベース・アプリケーションなどとして実行できるソフトウェア「MATLAB Production Server」を用意した.
Simulinkは,エディタについて,ウィンドウを管理しやすいタブ付きモデル・ウィンドウや,モデル階層を操作できるエクスプローラ・バーを採用した.最適な信号線の経路を自動的に指定する機能も備えている.また,StateflowエディタがSimulinkのエディタと統合され,ガイド機能やインジケータ・ラインが追加された.階層的なステート・マシンを表形式で記述する状態遷移表や,ステートや遷移を記述するアクション言語にも対応する.さらに,ArduinoやLEGO MINDSTORMS NXT,BeagleBoard,PandaBoardなどのハードウェア上でSimulinkモデルを実行できるようになった.
同社の日本法人であるMathWorks Japanは,2012年10月30日(火)にMATLAB/Simulinkについてのプライベート・ショウ「MATLAB EXPO 2012」を開催する.基調講演のほか,新製品やユーザ事例などの講演が行われるという.
[図1] Simulinkエディタの画面例(シミュレーションの巻き戻し機能,タブ付きウィンドウ,エクスプローラ・バーを追加した)
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