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SpringSoftが同社の検証ツールをカスタマイズするための環境を無償公開,ユーザが作成したスクリプトを登録・共有するWebサイトも用意
ニュース 2011年10月13日
台湾SpringSoft社は,同社の検証ツールである「Verdi Automated Debug System」のデータベース(RTL記述,ネットリスト,シミュレーション結果などを格納)にアクセスするためのAPI(Application Programming Interface)を無償公開した.これにより,ユーザやサード・パーティがVerdiの内部のデータを取り出したり,機能やGUIをカスタマイズしたり,ユーティリティ・ツールを作成したりしやすくなった.また,Verdiのカスタマイズに利用できる60個以上の関数と30個以上のサンプル・スクリプトも公開した.さらに同社は,ユーザやサード・パーティが作成したスクリプトを登録・公開できるWebサイトも用意した.これらの環境を,同社では「Verdi Interoperability Apps(VIA)Exchange」と呼んでいる.
公開した関数には,例えば「定義されたmodule名の抽出」,「moduleが定義されたファイル名とライン数の抽出」「定義されたVerilog Function情報の抽出」,「定義されたVerilog generateインスタンス情報の抽出」,「階層インスタンス・ポート情報の抽出」,「ネット名の抽出」,「Verilog Task情報の抽出」などがある.またサンプル・スクリプトとして,「デザインの階層構造をcsvフォーマットで出力」,「指定インスタンスのモジュール名の出力」,「ネットのドライバ,ロードの検索」,「正規表現によるインスタンス名の検索」などの記述を用意する.サンプル・スクリプトは,tclとC言語に対応する.
Verdi Interoperabillity Apps(VIA)ExchangeのWebサイトは,掲示板によるフォーラム機能を備えている.また,チュートリアルやリファレンスの文書もダウンロードできる.
[図1] 「Verdi Interoperabillity Apps(VIA)Exchange」のWebサイト
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