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国際ロボット・コンテストWROが11月にフィリピンで開催,新学習指導要領の必須授業への対応をアピール

 WRO(World Robot Olympiad)実行委員会は,本年度の開催地と競技内容を発表した.本年度の国際大会は11月6日~7日の2日間,フィリピンのマニラで開催される.32カ国・地域が参加する予定.昨年は国内大会を勝ち抜いた日本チームも参加した.

 競技内容はレギュラ・カテゴリとオープン・カテゴリの二つに分かれており,どちらか一方の競技に参加できる.レギュラ・カテゴリは,決められた競技コースを使用して,与えられたミッションを早く正確に行うことを競う.オープン・カテゴリでは,毎年テーマが与えられ,そのテーマを研究する.そして,研究結果を反映したロボットを製作し,プレゼンテーションを行う.今年のテーマは,「ロボットで旅行の楽しさを伝えよう―あなたの国や文化遺産をロボットで紹介」である.

 WROのコンテスト概要の発表に加えて,文部科学省 初等中等教育局 教育課程課 教科調査官/生涯学習政策局 参事官(学習情報政策担当)付教科調査官/国立教育政策研究所 教育課程研究センター 研究開発部 教育課程調査官の上野 耕史氏,および埼玉大学 教育学部 教授の山本 利一氏から,学習指導要領の改訂内容が説明された.科学技術分野については,「プログラムによる計測・制御」の授業が必修化されるという.これにより,すべての子供たちがソフトウェア・プログラミングの授業を受けることとなる.

 こうした授業では,アルゴリズムや自動制御,課題解決などの実践的・体験的な学習が求められている.WROの活動は,小・中・高校生の発達段階に合わせた競技内容が設定されており,学習指導要領で求められる内容を習得できるという.官学民が協力し合い,科学技術を学習できる環境を整えていきたいと語った.

 WROとは,2004年にシンガポール国立サイエンスセンターの提案により始まった,小・中・高校生による国際ロボット・コンテストである.本コンテストは,教育的なロボット競技への挑戦を通じて,青少年の創造性と問題解決能力の育成を目的としている.


[写真1] WRO Japan実行委員長の小林 靖英氏


[写真2] 文部科学省の上野 耕史氏


[写真3] レゴマインドストームによるデモンストレーションの様子

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