[ keyword: EDA, SoC, 開発手法 ]

Design Compilerが改版,フロアプラン機能を取り込んでタイミング収束の問題を緩和

 米国Synopsys社は,レイアウト設計との連携を強化した論理合成ツール「Design Compiler 2010」を発売した.フロアプラン(概略配置)機能を取り込むことにより,実際にレイアウトした場合と比較して,タイミングや面積の見積もり誤差を±5%程度に抑えた.

 従来は,論理合成を行うRTL(Register Transfer Level)設計者とフロアプランやレイアウトを行うレイアウト設計者の間で,データの受け渡しや作業の手戻りが何度も発生していたという(いわゆるタイミング収束の問題).本論理合成ツールにはフロアプラン・ツール(IC Compiler-DP)が組み込まれている.論理合成の途中でフロアプランに手を加え,タイミングを改善したり,ネットの混雑を解消できる.また,フロアプラン情報はそのまま同社のレイアウト設計ツールに転送して,レイアウトの初期配置として使用できる.RTL設計者がフロアプランの決定に関与すれば,タイミングや面積の見積もり精度が向上し,結果として,論理合成とレイアウトに要する全体の期間を短縮できる.

 さらに,マルチコア・プロセッサを搭載するコンピュータやサーバを利用して並列処理を行う機能も備える.例えば四つのCPUコアを搭載するプロセッサを利用する場合,回路を4分割して並列に論理合成を行う.論理合成に要する時間はシングル・プロセッサを使った場合の約1/2になるという.


[図1] フロアプランの画面例


[写真1] Design Compiler 2010についての説明を行う米国Synopsys社 Director, Product Marketing, RTL SynthesisのPriti Vijayvargiya氏

■価格
下記に問い合わせ

■連絡先
日本シノプシス合同会社
TEL: 03-5746-1780
URL: http://www.synopsys.co.jp/

組み込みキャッチアップ

お知らせ 一覧を見る

電子書籍の最新刊! FPGAマガジン No.12『ARMコアFPGA×Linux初体験』好評発売中

FPGAマガジン No.11『性能UP! アルゴリズム×手仕上げHDL』好評発売中! PDF版もあります

PICK UP用語

EV(電気自動車)

関連記事

EnOcean

関連記事

Android

関連記事

ニュース 一覧を見る
Tech Villageブログ

渡辺のぼるのロボコン・プロモータ日記

2年ぶりのブログ更新w

2016年10月 9日

Hamana Project

Hamana-8最終打ち上げ報告(その2)

2012年6月26日