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Mentorが企業買収によりAndroid市場に参入,OS対応はNucleusとLinuxの2本立てへ
ニュース 2009年9月10日
組み込みソフトウェア開発ツールのベンダである米国Mentor Graphics社は2009年7月末に,AndroidおよびLinux関連の製品やサービスを提供する米国Embedded Alley Solutions社の買収を発表している.これに伴い,Mentor社はAndroidおよびLinux市場への参入を果たした.同社はこれまで,組み込みシステム向けのOSとしてNucleusを提供してきた.今後の対応は,NucleusとLinuxの2本立てになる.ただし,独自のLinuxディストリビューションを提供する予定はなく,開発ツールを販売したり,顧客の要求に合わせてAndroidやLinuxのカスタマイズを請け負う事業が中心となる.
Androidは,米国Google社が中心となって組織したOHA(Open Handset Alliance)が開発・提供する携帯電話向けプラットホーム(OS,ミドルウェア,開発環境).OS部分についてはLinux 2.6カーネルがベースとなっている.
Mentor社では,Androidが携帯電話以外の機器,例えば医療機器やカー・ナビゲーション・システム,セットトップ・ボックス,ディジタル・テレビ,白物家電,通信装置などへ搭載されると見ている.こうした市場に向けて,製品やサービスを提供していくという.
Embedded Alley Solutions社はOHAのメンバ企業であるため,Mentor社も自動的にOHAへ加盟することになる.また,Androidをベースとした組み込みシステム向け共通プラットホームの普及推進団体であるOESF(Open Embedded Software Foundation)への入会手続きも,現在進めているという.
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