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Xilinx,論理設計用,組み込み設計用,DSP設計用,システム設計用の4種類に分けてFPGA開発環境を提供
ニュース 2009年4月28日
米国Xilinx社は,同社のFPGA用開発環境の新版である「ISE Design Suite 11」を発売した.Logic Edition,Embedded Edition,DSP Edition,System Editionの四つに分かれた新しい製品構成となる.ユーザの利用目的に合わせて包含する機能を変えた.
Logic Editionは,論理回路設計やインターフェース回路設計における利用を想定している.FPGAに実装する回路を設計するツール(ISE Foundation)とHDLシミュレータ(ISE Simulator),デザイン・プランニング・ツール(PlanAhead),デバッグ用IPコア(ChipScope Pro),設計用IPコア群が含まれる.Embedded Editionには,Logic EditionにFPGA内部のCPUコア上で実行する組み込みソフトウェアの開発ツール(Embedded Development Kit)とMicroBlazeプロセッサ・コアなどのIPコア群が追加されている.DSP Editionには,ディジタル信号処理のアルゴリズムやシステム,ハードウェアなどの開発に利用できるツール(System Generator for DSP,AccelDSP),およびDSP分野向けのIPコア群が追加されている.System Editionには全てのツールとIPコア群が含まれている.
アルゴリズムを見直し,配置配線の速度を2倍に向上した.また,シミュレーションの速度は4倍に高速化した.さらに配置配線の最適化により,動的消費電力を10%減らしたという.また,パソコンのメモリ使用率を28%削減した.加えて,Acresso Software社のFLEXnet Publisherを採用し,フローティング・ライセンスに対応した.
従来と同じように,各Editionの30日間の無償評価版をインターネット経由で入手できる.
[写真1] ISE Design Suite 11の製品構成
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