Microchip，待機時電流を20nA未満に抑えたPICマイクロコントローラを発売

　米国Microchip Technology社は，待機時電流を20nA未満に抑えた16ビット・マイクロコントローラ「PIC24F16KA」と8ビット・マイクロコントローラ「PIC18F46J50」，「PIC18F46J11」を発売した．同社がnanoWattXLP（eXtreme Low Power）と呼ぶ低消費電力技術を採用している．リアルタイム・クロック動作時の消費電流は500nA，ウォッチドック・タイマ動作時は400nA．体温計や煙探知機などのバッテリ駆動型アプリケーション，ワイヤレス・スイッチやバッテリレス・センサなどの環境発電アプリケーションなどに利用できる．

　PIC24F16KAの動作周波数は32MHz，処理性能は16MIPSである．8Kバイトまたは16KバイトのフラッシュROMと，1.5KバイトのSRAM，512バイトのデータ用EEPROMを持つ．9チャネルの10ビットA-Dコンバータと2チャネルのコンパレータ，ウォッチドック・タイマ，PWM，3チャネルの16ビット・タイマ，2チャネルのUART，SPI，I2C，CTMU（Charge Time Measurement Unit）を備える．

　PIC18F46J50とPIC18F46J11の動作周波数は48MHz，処理性能は12MIPSである．16Kバイトまたは64KバイトのフラッシュROMと，4KバイトのSRAMを内蔵する．13チャネルの10ビットA-Dコンバータと2チャネルのコンパレータ，ウォッチドック・タイマ，2チャネルのPWM，2チャネルの8ビット・タイマ，3チャネルの16ビット・タイマ，2チャネルのUART，2チャネルのSPI/I2C，CTMUを備える．PIC18F46J50のみUSB機能を持つ．USB 2.0規格に準拠し，Low SpeedモードとFull Speedモードに対応する．

　評価環境として，16ビット製品用の評価ボード「Explorer16開発ボード」とPIC24F16KA用プラグイン・モジュール「MA240017」，8ビット製品用の評価ボード「PIC18 Explorerボード」とPIC18F46J11用プラグイン・モジュール「MA180023」，PIC18F46J50用評価ボード「MA180024」を用意する．

[写真1] PIC24F16KA，PIC18F46J50，PIC18F46J11の外観イメージ

[写真2] PIC24F16KA用プラグイン・モジュールの外観

[写真3] PIC18F46J50用評価ボードの外観