Cypress，LEDドライバ・コントローラを内蔵したPSoCマイコンを発売

　米国Cypress Semiconductor社は，同社のPSoC（Programmable System-on-Chip）マイコンの新シリーズとして，高輝度LEDの制御と駆動に対応したドライバ・コントローラを内蔵した「PowerPSoC」を発売した．本PSoCマイコンの用途は主に高品質照明製品や大型家電製品などで，赤，緑，青の3色にアンバを加えた4色を使用した照明機器の開発に利用できる．

　本PSoCマイコンは，駆動電圧が32VのMOSFETを4チャネル内蔵し，1チャネル当たり最大1Aの高輝度LEDを駆動できる．また，電流の振幅を制御するプログラマブル・ヒステリシス・コントローラを4個搭載する．スイッチング周波数は最大2MHzとし，インダクタを小型化，低価格化できるようにした．変動負荷バック，変動負荷バック・ブースト，ブースト・コンバータ・トポロジなどは柔軟に調整可能．補助電源レギュレータにより，単一電源からチップに給電可能．高解像度調光を必要とする照明アプリケーション向けに，16ビットの調光機能を備える．

　PowerPSoC用の開発キットとして，デモ・キット「CY3268」と評価キット「CY3267」も発売した．CY3268は，再プログラミングやデバックの機能を備える，四つのLEDを搭載したボードを含む．このボードの外形寸法は2.5インチ×3.5インチ．CY3267は，複数のアプリケーションや，照明の規格であるDMX512とDALIに対応したサブボード，および顧客仕様のサブボードを接続可能なメイン・ボードなどから成る．

[図1] LED向けPowerPSoCのブロック図

[写真1] PowerPSoCの外観

[表1] 今回発売されるPowerPSoCシリーズ