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ルネサス テクノロジ,コード効率の高い新規設計の32ビットCPUコアを搭載したCISCマイコンを発売
ニュース 2009年4月3日
ルネサス テクノロジは,新規設計のCPUコアである「RX」を搭載した32ビットCISCマイコン「RX610グループ(RX6108V,RX6107V,RX6106V,RX6104V,RX6108W,RX6107W,RX6106W,RX6104W )」を発売する.産業分野や情報分野など幅広い分野の機器に利用できる.
RXの動作周波数は100MHz,処理性能は約1.64MIPS/MHz.同社の同じ動作周波数のマイコンである「H8SX」や「R32C」と比較すると,処理速度は約2倍速くなり,コード効率は30%以上向上したという.また,プログラム格納用として最大2MバイトのフラッシュROMを,データ格納用として32KバイトのフラッシュROMを備え,さらに128KバイトのRAMを内蔵する.フラッシュROMは,同社の独自技術であるMONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)構造を採用しており,CPUと同じ動作周波数(100MHz)でアクセスできる.
周辺機能として,4チャネルのDMAコントローラとデータ転送コントローラ(DTC),12チャネルの16ビット・タイマ・パルス・ユニット(TPU),4チャネルの16ビット・コンペア・マッチ・タイマ(CMT),4チャネルの8ビット・タイマ(TMR),7チャネルのシリアル通信インターフェース,2チャネルのI2Cバス・インターフェース,16チャネルの10ビットA-Dコンバータ,2チャネルの10ビットD-Aコンバータ,CRC(Cyclic Redundancy Check)演算器を用意する.
外形寸法は5.4mm×5.4mm,パッケージは144ピンLQFPと176ピンBGAの2種類を用意する.開発環境として,E100とE20,E1の3種類のエミュレータを使用可能.2009年6月から順次サンプル出荷を開始する予定.
[写真1] RX6108VとRX6108Wの外観
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