Agilent，波形更新速度が95,000波形/sのミックスト・シグナル・オシロスコープを発売

　米国Agilent Technologies社は，波形更新速度が95,000波形/sのミックスト・シグナル・オシロスコープ「InfiniiVision 7000シリーズ」を発売した．A-Dコンバータ，波形捕捉用メモリ，メモリ・コントローラ，波形プロッタを1個のASICに集約したことで，IC間のデータ遅延やOSの取り扱うデータ量が減り，波形描画速度が向上したという．

　オシロスコープ機能のみを持つDSO7000シリーズと，ロジック・アナライザ機能を追加したMSO7000シリーズがある．オシロスコープのアナログ帯域は350MHz，500MHz，1GHz，最大サンプリング・レートは2Gサンプル/s，4Gサンプル/s．

　なお，DSO7000シリーズ納入後にロジック・アナライザ機能を追加することも可能．ロジック・アナライザのチャネル数は16，サンプリング・レートは1ポッド（8チャネル）使用時で2Gサンプル/s，2ポッド使用時で1Gサンプル/sである．最大入力周波数は250MHz，垂直分解能は1ビット，グリッチ最小検出幅は2nsである．

　InfiniiVision 7000シリーズはトリガ機能として，エッジ，パルス幅，パターン，テレビ，持続時間，シーケンス，CAN，LIN，FlexRay，USB，I2C，SPI，N番目のエッジ・バーストなどを検出できる．オプションでI2CやSPI，RS-232，CAN，LIN，FlexRayなどの解析機能を持つ．　

　ディスプレイは12.1インチのカラーTFT液晶で，解像度は1024ピクセル×768ピクセル．外形は45.4cm×27.7cm×17.3cm，重量は5.9kg．

　例えば，同シリーズの最上位機種である「MSO 7104A」のアナログ帯域は1GHz，最大サンプリング・レートは4Gサンプル/s，メモリは8Mポイント，測定チャネル数はアナログ・チャネルが4，ディジタル・チャネルが16である．

[写真1] MSO 7104Aの外観