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NECエレクトロニクス,FlexRayコントローラ搭載32ビット・マイコンとFlexRayトランシーバを発売
ニュース 2008年3月4日
NECエレクトロニクスは,FlexRayコントローラを搭載した32ビット・マイコン「V850E/PHO3」の量産出荷と,FlexRayトランシーバIC「uPD72751」のサンプル出荷を開始した.FlexRayとは,最大データ転送速度が10Mbpsの車載ネットワーク向けインターフェースである.時刻を指定するタイム・トリガ方式の通信によって応答時間が確保できることと,回線を2重化して信頼性を高めていることが特徴である.本マイコン一つと本FlexRayトランシーバIC二つを組み合わせることで,FlexRay通信が行える.自動車のシャーシ系のモータ制御などに利用できるという.
本マイコンは,FlexRay V2.1プロトコルに準拠しており,FlexRayコンソーシアムのコンフォーマンス(規格適合性)試験の認定を取得している.最高動作周波数は128MHz.内蔵フラッシュ・メモリは1Mバイト,内蔵RAMは60Kバイト.CANやLINなどのインターフェースのほか,16ビットPWMタイマなどを備える.動作温度範囲は-40℃~+125℃.
本FlexRayトランシーバICは,FlexRay V2.1 PHYレイヤに準拠している.車載LANの標準化を推進する業界団体JasPar(Japan Automotive Software Platform and Architecture)のノイズ仕様に対応できるように,ノイズ低減対策が施されているという.動作温度範囲は-40℃~+125℃.本マイコンと本FlexRayトランシーバICは,ドイツRobert Bosch社などが採用している専用のシリアル・インターフェースで接続される.
本マイコンは150nmのCMOSプロセスを利用して製造する.同社は,今後開発する90nmのマイコンについても,FlexRay対応にするという.また本FlexRayトランシーバICは350nmのCMOSプロセスを利用して製造する.量産出荷の開始時期は2009年の予定.
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